【直接取材】English Studio Tokyo (EST) 英語ビジネス動画でキャリアアップ? ニック・フォークナー氏が考える真のグローバルパーソンとは!?

はじめに

 

今回は、English Studio Tokyo (EST)を経営しているニック・フォークナー氏の取材を通して、真のグローバルパーソンについて考えていきます。English Studio Tokyo (EST)では無料で英語を使ってキャリアアップできる動画を配信しています。ニック・フォークナー氏が考える世界で活躍できる人材とは!?日本人が世界で活躍するためのヒントが見えてきました。

 

 

English Studio Tokyo (EST)とは

English Studio Tokyo (EST)はグローバル化を目指す組織や団体に、英会話スキルだけではなく最適なソリューションやサポートを提供する新しいタイプの英会話スクールです。代表のニック・フォークナー氏は日本の語学学校で13年以上働き、顧客が本来望んでいるサービスと、実際に受けるサービスには大きな違いがあると気づいたそうです。

 

会社や企業の事情にとらわれず、顧客が本当に受けたいサービスを自分の力でどうにか提供できないかと彼は必死に考えました。それと同時に、英語を使って世界で戦いたいという人を、徹底的に指導したいという想いがありました。

                                                       

2004年は、ニック・フォークナー氏にとって大きな年となりました。ついに、English Studio Tokyo (EST)を創設。ESTは英語を使って世界で活躍したい、グローバルな環境で勝負がしたいというビジネスパーソンにとって重要な場所となりました。

 

しかし、ニック・フォークナー氏は日本のビジネスパーソンと交流する中で、ある一つのことに気づきました。日本のエグゼクティブ層や各分野の専門家達は、ネイティブスピーカーを相手とした交渉やプレゼンテーションに対して全くの無知だったのです。

 

実は、一般的な英会話スクールでは専門的なビジネス領域をサポートすることができない状況が続いていたようです。ビジネス英語コースが開講されていたとしても、具体的なゴールが設定されていない。あるいは、受講者へのカウンセリングが不十分でゴールまでのプロセスを共有できないなど。

 

そこで、ESTは徹底的に一人一人の顧客に寄り添うことを大切にしてきました。目的達成のために、的確なアドバイスだけではなくトレーニングも徹底的に実施。各ビジネス領域のリーダー層、ブランドプロデューサー、エンジニア、医師、科学者などの専門職の方々に少しずつ選ばれるスクールに成長してきたようです。

 

指導実績が認められ、2008年からは東京都環境局の国際部コミュニケーション部門の広報資料作成やコミュニケーションのサポートを手掛け、東京の環境行政のPR活動を前面的に支援してきました。2016年には、東京オリンピック招致に携わる関係者に対し、語学トレーニングを実施。IOCへ向けて、プロフェッショナルなプレゼンテーションができるように指導をしてきました。ESTは、2020年のオリンピックの誘致活動に大きく貢献しました。

 

www.englishstudiotokyo.com

 

 

 代表へインタビュー

今回は代表のニック・フォークナー氏に4つの質問をぶつけてみました。

 

1 ESTが考えるグローバルパーソンとは?

2 ESTのビジョンやどういう人材を育てたいのか?

3 無料動画配信を始めた背景は?

4 どういう人に無料動画を見てほしいか?

 

インタビュー後半では、EST Online(無料動画配信)について質問しました。ESTは忙しいビジネスパーソン向けにYoutube でEST Onlineで(無料動画配信)をスタートさせています。記事の後半ではおすすめ動画も紹介します。

 

www.youtube.com

 

それでは日英対訳でお楽しみください。

 

ESTが考えるグローバルパーソンとは?

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In our definition, a ‘global person’ is someone that sees opportunity and growth where others see borders and maintenance. Being global doesn’t mean you have to be fluent in another language, but it does mean that your belief in your own potential isn’t just limited to the borders of your own country or region. Being global is a personal character trait that can be developed, and while language training is also useful, this character trait of not being afraid to engage with the unknown, make a few mistakes, extract insights from new experiences and use them to better yourself is something that EST focuses on in our training programs. We care about the language of course, but it usually starts with the person.

当社の考える「グローバルパーソン」は、他の人々が限界だと感じたり現状維持しかできないと諦めてしまう状況を、逆に成長の好機と捉えられる人です。「グローバル」とは、他言語を流暢に使いこなせるという意味を指すわけではありません。それは国や地域のせいにして制限せず、自分のもつ能力とそのポテンシャルを信じられるということなのです。

 

「グローバルパーソン」の「グローバル」とは、いつでも成長(開発)可能な性格的性質です。言語トレーニングが有効であることも確かですが、知らないことや失敗を恐れずに物事に立ち向かうことができ、新たな経験から洞察を引き出し、より良い自分になるためにそれを利用できる。そういった(ポジティブな)性格的特質の成長・育成こそが、ESTがトレーニングの中で注目したい点なのです。繰り返しますが、言語力は言うまでもなく大切です。しかしそれよりもまず先に、それを取り扱う「人」から始めるべきだと、私たちは考えているんです。

 

 

ESTのビジョンやどういう人材を育てたいのか?

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EST was founded on the principle that Japan has many incredible products, services and talent, but in many cases, these never get benchmarked against competitors around the world. Being number one in your group or category is a great feeling, but it encourages laziness and lack of innovation. By expanding horizons, we can truly see where we as people and businesses are excellent compared to international competitors and where we can improve. If we don’t, our weaker businesses will get swallowed by those from overseas, and our stronger businesses will get copied and developed further. EST is focused on working on the human story – not just the language story. The development of human resources that are not afraid to step outside of their own comfort zone, take some risks, fail a little but always look for the bigger picture is key to our goals and methodologies.

日本はこれまでに数多くの優秀な製品・サービス・才能を生み出してきました。それにも関わらず、多くの場合、日本企業は他国と競合する世界市場の中で最大限アピールすることができずにここまできました。その背景を受け、彼らをサポートするために設立されたのがESTでした。

 

(市場において)グループやカテゴリーの中で一位の座であることは、最高の気分をもたらします。しかしそれは同時に、努力維持やイノベーションへの怠りを促すことにもなりかねません。視野を広げることで、私たちは海外の競合者と比較した時に、一体どのような人材やビジネスが優れているのか、そしてどの点を改善すべきなのかを、真の意味で見極めることができます。そこに気付けなければ、まだ力が及んでいない日本のビジネスは海外競合者に飲み込まれ、そして力がある企業でさえ(海外競合者に)アイデアを真似されビジネス開発の機会を奪われてしまうのです。

 

「コンフォートゾーン」を飛び出しリスクを恐れず、失敗してもなお大きな目標に立ち向かい挑戦できる(日本人ビジネスパーソンの)人材育成こそがESTのゴールであり、当社の独自メソッドの基盤になっています。

 

 

無料動画配信を始めた背景は?

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EST was founded in 2004 with the goal of supporting professionals in Japan to enable their incredible talents, ideas, products and services reach over 7 billion people in the world. We know our clients are time poor, and in many cases, they don’t want to have traditional training experiences anymore – going to the same session every week at the same time. Times have changed – just like our TV viewing habits. People want ‘on demand’ and ‘customized to me’, so the EST Online YouTube Channel was created to be a quick and accessible resource for anyone to watch whenever they have just a few minutes –most importantly it should be actionable and relevant. Every video has a clear start, middle and end – with a problem to solve. Each of these problems is based on over 17 years of experience seeing the most common types of communication challenges for Japanese professionals – not people from any other country – specifically Japanese professionals.

ESTは、日本の卓越した才能・アイデア・製品やサービスが世界の7億の人々にリーチできるように、日本のビジネスをサポートすることを目標に2004年に設立されました。しかし多くのクライアントの方々は多忙のため時間がなく、元来のような身体的にクラスに出席する形の(毎週同じ時間に同じクラスに通う)トレーニングスタイルに代わるものを求めていました。テレビを観る習慣が時代と共に変わったように、英語学習にも新たな時代が到来したのです。

 

今や人々は「オンデマンド」や「カスタマイズ」を望んでいます。そこで考案されたのがYouTubeチャンネルのEST Onlineでした。観たい時にいつでもすぐにアクセスでき、たったの数分で学べ、なによりも学んだことをすぐにその日から使える実践的な内容なのです。全てのビデオは明確な問題提起から始まり、そして問題解決まで導いていきます。

 

チャンネルで登場する全てのトピック(問題)は、ESTが17年間かけ集積した、多くの日本人ビジネスプロフェッショナルたちが実際に抱えている共通した悩みがベースになっています。どの他の国でもなく、ここ日本に住むビジネスプロフェッショナル達の悩みだからこそ、力になることができるのです。

 

 

どういう人に無料動画を見てほしいか?

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We expect our channel to be viewable by a wide range of audience types, from young university students interested in global business to retirees wanting to keep their minds active. However, our content is designed with active professionals in mind – making sure that they have actionable and relevant content that is quick and accessible to fit in with their 21st century lifestyles.

海外ビジネスに興味のある若き大学生から、心を常にアクティブに保ちたいと思っている退職者の方々まで、幅広い層の人々に観てもらいたいと思っています。とはいえ、当コンテンツは現役のビジネスプロフェッショナルたちが実際的に日々の中で適用できることを想定して作成されてはいますが。

 

観てすぐにアクションに移せるだけでなく、内容も手短かにいつでもアクセスできる関連コンテンツという点で、これは21世紀のライフスタイルにまさにぴったりなんです

 

EST Online(無料動画配信) おすすめ動画

 

EST Online(無料動画配信)からオススメ動画を紹介していきます!EST Onlineには短い時間でスキルアップが可能な動画、日本人が間違いやすい英語表現、英語の勉強法のアドバイスなど盛りだくさんです。今回はその中でも英語を使うビジネスパーソンにとって有益な3つの動画を紹介していきます。

 

英語プレゼンでいちばん多い間違いは?

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英語プレゼンの落とし穴を解説している動画です。多くの日本人がやりがちなのは、自分をすごい人だと見せようとしていること。あるいは、商品やサービスの説明だけをしてしまうこと。プレゼンは誰のためにやっているのか?一番の落とし穴は、オーディエンスのことを考えていないことです。動画では3つのポイントを解説。

 

1誰がキーパーソンなのか事前に知る

 □ 何を知っているのか? 

 □ 何を知りたいか? 

 □ 誰がキーパーソンなのか?

2オーディエンスの知識レベルを知る

 □ 専門家?素人?

3プレゼンテーションはオーディエンスにとって価値のあるものにする

 □ 商品だけを語る×

 □ オーディエンスにとって有益な情報を語る

 

 

 説得力のある英語プレゼン/ミーティングでの発言をする秘訣は?

www.youtube.com

 

では、説得力のある英語プレゼンをするためにはどうすれば良いのでしょうか?PREメソッドを紹介しています。

 

PREメソッドは、相手を何か伝えたい・説得したい時に有効な方法です。まず、ポイントを端的に主張します。次に、その主張の理由を述べます。最後に、理由の証拠を具体的に挙げます。常に三つのセットで主張を展開してきます。主張は人間が二足歩行で安定するように、二つセットで述べると強固になります。

 

PREの例

 □ 主張(Point)→セブンイレブン素晴らしい

 □ 理由(Reason)→たくさんの種類のサンドイッチがある。

 □ 証拠(Evidence)→セブンイレブンは22種類で競合より種類が多い

 

PREメソッドを常に意識することで頭の中が整理され、説得力のある英語プレゼンを実現できます。

 

 

 

英単語の「覚える」から「記憶保持」までの簡単4ステップ!

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では、忙しいビジネスパーソンはどうやって英単語を覚えることができるのでしょうか。単語帳や参考書を買ったけど、中々英単語を覚えることができなかった人も多いはずです。動画では英単語を「記憶保持」させる手順が紹介されています。ぜひチェックしてみてください!!

 

ステップ1 Set a target(目標を決める)

ステップ2 Learn families of words(関連する言葉を学ぶ)

ステップ3 focus on things relevant to you(自分に関係する言葉に集中)

ステップ4 write on your own example(自分の例文をつくる)

 

他にも英語学習者にとって有益な動画ありますのでぜひチェックしてみてください!!

 

 最後に

 今回の取材を通して、日本人が目指すべきグローバルパーソンが見えてきました。正確には、日本人が目指すという表現は正しくないかもしれません。世界で活躍するためには、人としてまずは失敗を恐れない、その失敗から学ぶ、自分の限界をつくらない姿勢が大切です。

 

なによりも自分の国籍や文化を言い訳にしないで相手に本気で自分の思いを伝える。私たちができることは、英語学習を通して人として成長をすること。英語という言語から得た気づきを活かして、自分の生活範囲を一歩一歩広めていくことかもしれません。

 

その歩みに寄り添ってくれるのがESTであり、EST Onlineからはたくさんの勇気をもらえるはずです。分からない時は教えを請う、謙虚になって学ぶことが今日より成長した明日の自分に繋がるのではないでしょうか。