【3週間で合格】スペイン語検定5級の勉強法 おすすめテキストも紹介・2022年編

はじめに

スペイン語検定5級

今回はスペイン語検定5級の勉強法を丁寧に解説していきます。3週間程度で合格できるように、ポイントを絞って解説していきます。ますます注目度が高まっているスペイン語の学習をぜひ2022年から始めてみてください。おすすめテキストも紹介していきます!

 

注意 ※2021年春試験よりテスト形式が変更になりました

   形式が大幅に変更したので、必ず下記サンプル問題を事前に確認

 

5級の主な変更点

  • 一部記述方式→全てマークシート方式
  • 100語程度の読解問題の導入

 

サンプル問題

https://casa-esp.com/wp-content/uploads/2021/03/tslevel5-sample.pdf

casa-esp.com

 

 

 

参考文献・おすすめテキスト

 

 

 

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スペイン語とは

スペイン語は界的に重要な言語で、国連の6つの公用語(他は英語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語) の一つです。スペイン本土だけではなく、中央アメリカ・南アメリカなどの地域で公用語ととなっています。

 

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公用語の国

 

日本では南米の国の人と話す機会が作れないのが現状ですが、オンライン英会話のDMM英会では南米の講師が充実しているのでスペイン語を勉強したい」と事前にコメントすれば、彼らとスペイン語でお話することもできます。

 

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スペイン語技能検定試験

スペイン語技能検定試験とは

スペイン語技能検定試験は公益財団法人日本スペイン協会が実施している検定試験になります。検定試験は、春と秋の年二回受講することが可能です。他にも、ビジネス西検やスペイン文化検定も実施しています。主に日本人を対象にした検定試験のため、文法の知識や語彙力が必要になります。

 

casa-esp.com

 

2022年日程

試験は春と冬に実施され、1~3級の試験には面接試験があります。

 

春試験

  • 一次試験: 6月26日(日)
  • 二次試験: 7月31日(日)

 

冬試験

  • 一次試験: 12月11日(日)
  • 二次試験: 1月29日(日)

 

スペイン語技能検定試験の試験内容

筆記試験が中心になります。5級から聞き取りのテストが行われ、3級からは面接試験も実施されます。

 

各検定試験の内訳

  • 6級:筆記のみ(60分)  
  • 5級:筆記と5分程度の聞きとり(60分)  
  • 4級:筆記と5分程度の聞きとり(60分)  
  • 3級:筆記のみ(90分)+面接試験(1次合格者が後日試験)
  • 2級:筆記のみ(90分)+面接試験(1次合格者が後日試験)
  • 1級:筆記のみ(90分)+面接試験(1次合格者が後日試験)

 

6級から1級へとレベルが上がります。まずは、簡単な日常会話ができる4級あたりを目指すのが良いでしょう。

 

各検定試験のレベル

  • 6級(入門) 基本動詞短文の読み書き 直説法現在
  • 5級(初級 )やさしい文章の読み書き 直説法修了
  • 4級(中級 )簡単な日常会話 基礎文法の学習を修了
  • 3級(上級 )新聞などを理解 一般ガイドで通用できる
  • 2級(最上級)ラジオ、テレビを理解 一般通訳ができる
  • 1級(プロ級)会議通訳、文学翻訳、専門ガイドなどが可能

 

受験料と合格基準


受験料は級が上がると高くなっていき、5級は4,000円になります。願書などを指定の書店などで入手して、その場で現金をおさめます。支払い後、願書を所定の封筒に入れて事務局へ郵送し、受験日が近くなると受験票が送られてきます。現在は、WEBなどでの申し込みはできないので注意しましょう。隣あう級であれば、試験開始時間が重ならないのでダブル受験をすることも可能です。

 

受験料

  • 6級 3,000円 
  • 5級 4,000円 
  • 4級 4,000円 
  • 3級 7,000円
  • 2級 9,000円
  • 1級 11,000円

 

合格基準

  • 70%以上(3~6級)
  • 80%以上(1~2級)

 

スペイン語検定5級 

レベル

6級のレベルは初級者向けですが、「過去形」「現在完了形」「未来形」などの時制をしっかりマスターしておく必要があります。簡単な聞き取りも出題されるので、耳から音をとられる習慣も必要になってくるでしょう。

 

条件:6級をすでに合格した人・基礎的な文法事項を一通り学習した人

語彙レベル:1,200語程度 

 

設問の構成

現在進行形と現在完了形の区別(大問1)

大問1は現在進行形と現在完了形の区別が出題されます。()内にある動詞を前後の言葉から判断して正しい活用形にします。

 

例題 Yo he (abrir-  ) las ventanas.

 

完了の助動詞「haber」が直前にあるので現在完了形だと分かりますので、「abierto」に活用させたのが正解です。詳しい解き方は対策で丁寧に説明します。

 

点過去・線過去の区別と和訳(大問2)

大問2は、点過去・線過去の区別と和訳です。大問1と同じように()内にある動詞を前後の言葉から判断して正しい活用形にし、その文章を和訳します。

 

例題 Mi amigo (venir- ) a Jápon la semanta pasada.

 

先週(la semanta pasada)という言葉から判断して、点過去(過去に完了した出来事)だと分かりますので、「vino」に活用させたのが正解です。点過去と線過去については対策編で説明します。

 

語句の問題(大問3)

大問3は語句の問題です。()内から最も適切な語句を一つ選ぶ問題です。

 

例題 Juan es (más, tan, tanto ) alto como yo.

 

同等比較は「tan+形容詞+como」ですので、正解は「tan」となります。比較表現や不定詞がよく狙われます。頻出の慣用句や比較表現の解き方は対策編で詳しく解説していきます。

 

現在形・未来形の活用(大問4)

大問4は、動詞を現在形と未来形の活用に変化させます。下線がひかれている動詞を現在形か未来形の正しい活用形にする問題です。

 

例題 Tenemos que hacer esta tarea.

 

下線がひかれている「Tenemos」は現在形なので未来形の「Tendremos」に活用させれば正解です。未来形については後で解説します。

 

作文(大問5)

大問5は、英作文です。作文問題の出題確率は低くなっているようですが、簡単な英作文は作れるようになっておきましょう。総合力が問われるパートなので、余力があれば対策をしましょう。他のパートで点数を稼ぐのが肝心で、書ければラッキー程度に思っておけば大丈夫です

 

聞き取り(大問6)

大問6は、聞き取り問題です。聞き取りは対話文が中心となります。ゆっくりとした速度で2回読み上げられます。ひっかけ問題もありますが、集中して解けば全問正解することができます。満点を目指しましょう。

 

スペイン語検定 5級対策

現在進行と現在完了

現在進行形

現在進行形は、文字通り現在進行中の出来事を表現するときに使います。作り方は、「estar+現在分詞」で完成です。復習になりますが、「estar」は主語によって変化しますので要注意です。

 

estarの活用

  単数 複数
1人称 estoy estamos
2人称 estás estáis
3人称 está están

 

現在分詞の作り方は、語幹に「ando」「iendo」「yendo」を付けます。動詞の型によって後ろに付ける語が変化します。これも復習になりますが、スペイン語の動詞には規則的に変化する3つのタイプの動詞がありましたのね。語幹とは、動詞が活用しても変化しない部分を指します。不安な方は、6級対策の記事で復習しましょう。

 

例えば、話すという動詞「hablar」はAR型の動詞でhablo、hablas、habla、hablamos、habláis、hablanと活用するので変化しない語幹は「habl」となります。

 

  現在分詞
AR型の動詞 語幹+ando
ER/IR型の動詞 語幹+iendo
ER/IR型の動詞の例外※ 語幹+yendo

ER/IR動詞の例外とは、語幹が母音で終わる動詞です。例えば、「oír」は語幹の最後が母音の「o」で終わっているので現在分詞は「oyendo」となります。

 

その他の「語幹+yendo」の動詞

  • leer(読む)
  • huir(逃げる)
  • caer(落ちる)

 

また、IR型の動詞は語幹の「e」が「i」、「o」が「u」に変わることがあるので注意が必要です。

 

母音変化の例

  • senitr(感じる)→sintiendo
  • pedir(頼む)→pidiendo
  • decir(言う)→diciendo
  • dormir(眠る)→durmiendo
  • morir(死ぬ)→muriendo

 

現在完了

現在完了も作り方は進行形に似ています。「haber+過去分詞」で完了や経験に意味をもたせます。「haber」も主語によって変化します。主な用法は4つあります。

 

  1. 直前の完了:〜してしまった
  2. 最近の出来事:最近〜した
  3. 現在まで続いている出来事:今日は〜した、今年は〜している
  4. 経験:いままでに〜したことがある

 

haberの活用

  単数 複数
一人称 he hemos
二人称 has hebéis
三人称 ha han

 

過去分詞の作り方は、語幹に「ado」「ido」「ído」を付けます。動詞の型によって後ろに付ける語が変化するのは、現在進行形と同じです。

 

  過去分詞
AR型の動詞 語幹+ado
ER/IR型の動詞 語幹+ido
ER/IR型の動詞の例外※ 語幹+ído

ER/IR動詞の例外とは、語幹がa/e/oで終わる動詞です。例えば、「caer」「leer」「oír」などが該当します。不規則な形の過去分詞は11個だけなので、覚えてしまいましょう。

 

不規則な形の過去分詞

  • abrir(あける)→abierto
  • hacer(する)→hecho
  • cubrir(覆う)→cubirto
  • romper(壊す)→roto
  • morir(死ぬ)→muerto
  • poner(置く)→puseto
  • decir(言う)→decho
  • ver(見る)→visto
  • escribir(書く)→escrito
  • volver(戻る)→vuelto
  • resolver(解決する)→resuelto
現在完了と現在進行形の区別(大問1対策)

スペイン語検定5級 大問1のポイント

大問1の対策は以下の2ステップで大丈夫です。

 

  1. ()内の動詞の直前に「estar」か「haber」があるのか確認
  2. 動詞の型に応じて現在分詞or過去分詞をつくる

 

例題 Yo he (abrir-  ) las ventanas.

 

先ほどの例題ですが、「he」は「haber」の一人称単数なので現在完了だと分かります。(ステップ1)次は、動詞の型を確認ですが、「abrir」はIR型の動詞ですが、実は「abrir」は不規則な形の過去分詞のリストに入っていましたので「abierto」に活用させます(ステップ2)

 

点過去と線過去

点過去

点過去は過去の時点で完結した出来事を表します。活用のルールは、AR動詞とER/IR動詞で2タイプの活用語尾があります。不規則活用もありますが、まずは規則活用を覚えていきましょう。

 

AR動詞

  単数 複数
1人称 -é -ámos
2人称 -aste -asteis
3人称 -ó -aron

 

ER/IR動詞

  単数 複数
1人称 -í -imos
2人称 -iste -isteis
3人称 -ió -ieron

 

線過去

線過去は、過去の継続中の事柄、週間、反復的行為などを表します。活用のルールは、AR動詞とER/IR動詞で2タイプの活用語尾があります。不規則活用の動詞は、「ser」「ir」「ver」の三つだけです。

 

AR動詞

  単数 複数
1人称 -aba -ábamos
2人称 -abas -abais
3人称 -aba -aban

 

ER/IR動詞

  単数 複数
1人称 -ía -íamos
2人称 -ías -íais
3人称 -ía -ían

 

点過去・線過去の区別(大問2の対策)

大問2では、前後の文脈から判断して()の動詞が点過去なのか線過去なのか見極める必要があります。判断のポイントは出来事が完了したかどうかです。

 

点過去と線過去

  • 点過去:現在・過去の出来事が完了
  • 線過去:過去の出来事が継続、習慣

 

例題 Mi amigo (venir- ) a Jápon la semanta pasada.

 

例題の日本語訳は、「私の友達は先週日本に来た」で点過去(過去に完了した出来事)だと分かります。ポイントは、先週(la semanta pasada)という言葉です。

 

線過去は過去の出来事や習慣を表すので、「cuando」(〜した時)と一緒に使われることが多いです。

 

線過去の例文 Cuando vivía yo en Madrid, estudiaba español.

            (私がマドリードにいた時、スペイン語を勉強していました)

未来形

未来形は、未来のことを推測したり未来における話し手の意思を表します。また、現在の出来事に対する推量も含みます。作り方は、不定詞+未来形の活用語尾です。不定詞とは、動詞の活用していない形(原形)のことです。つまり、動詞の原形に活用語尾がくっつきます。

 

未来形の活用語尾

  単数 複数
1人称 -é -emos
2人称 -ás -éis
3人称 -á -án

 

不規則活用もありますが、まずは基本である活用語尾をしっかり覚えましょう。

 

注意したい不規則活用動詞

TENER動詞

tenerは「持つ」という意味の動詞です。「持つ」という意味から派生して、様々な場面で使用される頻出の動詞です。

 

tenerの主な用法

  • 家族、友人等の数を表す:Tengo tres hermanos.(兄弟が3人います)
  • 年齢を表す:Tengo ocho años.(私は8才です)
  • 感覚を表す:Tengo frío.(私は寒い)

 

TENER動詞の活用

  単数 複数
1人称 tengo tenemos
2人称 tienes tenéis
3人称 tiene tienen

 

IR動詞

ir動詞は「行く」という意味を表します。近い将来の行動を表したり、勧誘を表すこともあります。

 

irの主な用法

  • 〜へ行く(ir a + 場所):Voy a México.(メキシコに行く)
  • 〜するつもり(ir a + 不定詞):Voy a viajar a Londres.(ロンドンに行く予定)
  • 〜しましょう(Vamos): Vamos a trabajar.(仕事をしましょう)

 

IR動詞の活用

  単数 複数
1人称 vay vamos
2人称 vas vais
3人称 va van
HACER動詞

Hacerは「作る」や「する」という意味があります。その他にも天気や時間を表すこともできます。天候を表す時は、必ず3人称単数になります。

 

Hacerの主な用法

  • 「作る・する」:Hago mis deberes(私は宿題をする)
  • 天気を表す:Hace buen tiempo(いい天気です)

 


Hacer動詞の活用

  単数 複数
1人称 hago hacemos
2人称 haces hacéis
3人称 hace hacen

人称代名詞

人称代名詞には、直接目的語と間接目的語があります。「だれを」や「なにを」にあたる語を動詞の「直接目的語」と言って、「だれに」にあたる語を動詞の間接目的語と言います。

スペイン語の人称代名詞

おすすめの覚え方は、直接目的語と間接目的語を同じ表で整理する方法です。5級レベルでは、文中の人称代名詞が何を指しているのか訳せる程度で大丈夫です。

 

人称代名詞の使い分け

  単数(直接/間接) 複数(直接/間接)
私(たち)を me(直接・間接目的語共通) nos(直接・間接目的語共通)
きみ(たち)を te(直接・間接目的語共通) os(直接・間接目的語共通)
彼(ら)を/あなた(方)を lo(le)/ le los(les)/le
彼女(ら)を/あなた(方)を la/ le las/le
それ(ら)を(男性名詞) lo(直接目的語のみ) los(直接目的語のみ)
それ(ら)を(女性名詞) la(直接目的語のみ) las(直接目的語のみ)

比較表現

比較表現は物事の優劣を比べる時に用いる表現で、形容詞や副詞の量や程度などを比較します。比較の仕方によって、比較級と最上級に分けれます。表と例文を使って整理していきましょう。

 

形容詞altoの比較表現(比較級)

  • 優等比較級:más alto que...(〜より背が高い)
  • 同等比較級:tan alto como...(〜と同じくらい背が高い)
  • 優劣比較級:menos alto que...(〜より背が低い)

 

覚え方は、形容詞を挟む順番で優等比較から「マス(más)・ケ(que)、タン(tan)・コモ(como)、メノス(menos)・ケ(que)」と暗記しましょう。語句の選択問題で狙われることもあるので、形容詞の前後に何がくるのかしっかり整理しておきましょう。

 

形容詞alto比較級の例文

  • 優等比較級:José es más alto que Elena.(ホセはエレーナより背が高い)
  • 同等比較級:José es tan alto como Elena.(ホセはエレーナと背が同じぐらい)
  • 優劣比較級:José es menos alto que Elena.(ホセはセレーナより背が高くない)

 

 形容詞altoの比較表現(最上級)

  • 優等最上級:el más alto de...
  • 劣等最上級:el menos alto de...

 

形容詞alto最上級の例文

  • 優等最上級:José el más alto de todos.(ホセは皆んなの中で背が高い)
  • 劣等最上級:osé es el menos alto de todos.(ホセは皆んなの中で背が高くない)