第二外国語 おすすめランキング 簡単で実用性の高い言語は? 今後需要が高まる外国語とは!?

はじめに

第二外国語

今回はおすすめの第二外国語を様々なランキングを使って解説していきます。大学生になったら英語の他に第二外国語を勉強することになります。なんとなく、適当に選んでしまうと後悔してしまいます。果たして、簡単で実用性の高い言語は?今回のブログでは複数の指標やランキングを使って、外国語を徹底比較してみました。今後需要が高まるおすすめ外国語も紹介するので、第二外国語を選択する際にぜひ参考にしてみてください。

 

「ポリィの英語講義」というYoutubeチャンネルも開設致しましたので、ぜひこちらもチェックしみてください。こちらのチャンネルでは、今後英語学習ロードマップの実践動画をアップしていきたいと思います。下記の動画では、英語以外の外国語にも応用できる、第二言語習得研究を解説しています。

 

www.youtube.com

 

英語学習ロードマップ

  • Phase1 学習方略に基づく学習計画(公開済み)
  • Phase2 発音と単語で気づきを促す(公開済み)
  • Phase3 浅い理解を深い理解に転換
  • Phase4 英語の化石化を防ぐ内在化
  • Phase5 英語の自動化で統合を刺激

 

Phase3〜5の実践動画も近日公開するので、チャンネル登録していただければ励みになります。よろしくお願いいたします。

 

 

参考文献

 

第二外国語とは

第二外国語とは、母語を除いて二つ目に学習する外国語です。日本の大学教育では一般的に必修科目とされています。今回対象とするのは、東京大学で採用されているドイツ語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、韓国語の7つの第二外国語に絞りたいと思います。履修状況を見ると、スペイン語、中国語、フランス語、ドイツがが比較的人気で、それらに続いてイタリア語、ロシア語、韓国語が並んでいます。およそ半数の人がスペイン語と中国語を選んでいます。

 

東京 第二外国語

引用:入門駒場ライフ第二外国語について

 

第二外国語を選ぶ基準は言語習得の難易度、実用性、関心度の三つではないでしょうか。一番理想なのは、自分に関心のある言語で、有用性が高く、簡単に習得できる外国語と言えるでしょう。しかし、そのような夢の外国語は存在しません。

 

例えば、すごく習得は難しいですが、自分の興味と関心が高い場合は、進んで学習できるかもしれません。あるいは、日本人にとって比較的易しい言語であってもその言語に全く関心がなければ学習を継続することはできないでしょう。

 

したがって、自分がどこに比重を置いているのか頭に思い浮かべながら最適な外国語を探してみてください。様々な指標やデータを参考にできるだけ客観的に比較をしていきたいと思います。

  

第二外国語分析

第二外国語分析
 

母語話者・第二言語話者数 

2020年の最も話されている言語が発表されました。英語と中国語が圧倒的な強さで一位、二位にランクインしました。ヒンディー語スペイン語がの躍進も注目すべきポイントになりました。

 

母語話者数

引用:Ethnologue The Ethnologue 200

 

世界の話者数を比較すると、中国語の話者数が英語を除けば群を抜いています。英語と中国を話すことができれば、より多くの人とコミュニケーションを効率よくできると言えるでしょう。話者数に限って言えば、中国語が一番実用性の高い第二外国語と言えるでしょう。

 

 言語の話者数ランキング

  第一言語 第二言語 トータル
中国語 921.5 million 198.7 million 1.120 billion
スペイン語 463.0 million 74.9 million 537.9 million
フランス語 77.3 million 199.3 million 276.6 million
ロシア語 153.6 million 104.3 million 258.0 million
ドイツ語 75.5 million 56.1 million 131.6 million
韓国語 79.4 million
イタリア語 64.6 million 3.1 million 67.7 million

引用:wikipedia List of languages by total number of speakersより作成

 

言語のパワーランキング(2016)

「POWER LANGUAGE INDEX」は世界中の124言語を地理、経済、コミュニケーション、メディア、外交の5つの指標を使い言語の力をランキング化させた調査です。世界的に影響力のある第二外国語を選択する際の手がかりになるはずです。

 

  1. Geography: The ability to travel
  2. Economy: The ability to participate in an economy
  3. Communication: The ability to engage in dialogue
  4. Knowledge and media: The ability to consume knowledge and media
  5. Diplomacy: The ability to engage in international relations

引用:Power Language Index (May 2016) Kai L. Chan, PhD

 

「Geography」のスコアを決めるのは、その言語が話されている地域、土地の広さ、観光客の数です。その言語の地理的、空間的なパワーを表しています。その言語を使用すれば特定の地域でより快適に過ごすことができ、旅行にも活かすことができるでしょう。

 

「Economy」の点数を決めたのは、GDPや輸出高、貿易取引額などです。その言語の経済的なパワーを表しています。その言語を自由に操れば、経済的な豊かさを享受することができるでしょう。

 

「Communication」の点数を決めたのは、ネイティブスピーカーの数、第二外国語として話している人の数などです。その言語のコミュニケーションの力を表しています。その言語を話すことができればより多くの人と交流することができ、世界が広がると言えるでしょう。

 

「Knowledge and media」のスコアを決めたのは、インターネットのコンテンツ、著名な映画、大学ランキングなどです。その言語の学術的な力やコンテンツ力を表しています。その言語を使いこなせば、より多様な教養を獲得することができるでしょう。

 

「Diplomacy」の点数を決めたのは、その言語が世界的な機関でどれぐらい公用語として使用されているか等です。その言語の外交力が表されています。国連などの世界的な機関で活躍したいなら、この指標が大切なポイントになるでしょう。

 

8つの第二外国語を抜粋して表を作成しましたが、ここでも中国語がトップになりました。ただし、全ての項目でトップになったのではありません。フランス語は外交ではトップですし、スペイン語も地理と外交では中国語に勝っています。

 

ランク 言語 スコア 地理 経済 エンゲージ メディア 外交
中国語 0.411 6 2 2 3 6
フランス語 0.337 2 6 5 5 1
スペイン語 0.329 3 5 3 7 3
ロシア語 0.244 5 12 10 9 5
ドイツ語 0.191 8 3 7 4 8
12 イタリア語 0.108 10 8 19 8 10
16 韓国語 0.053 22 14 37 10 10

引用: Power Language Index (May 2016) Kai L. Chan, PhD

 

将来性という条件を加味すると、スペイン語がフランス語を抜くと予想されています。特に、スペイン語のメディアパワーが今後伸びると予想されています。

 

ランク 言語 スコア 地理 経済 エンゲージ メディア 外交
2 中国語 0.515 6 2 1 2 6
3 スペイン語 0.345 3 5 3 6 3
4 フランス語 0.325 2 8 6 5 1
6 ロシア語 0.242 5 10 10 8 5
7 ドイツ語 0.155 10 3 9 4 7

 引用: Power Language Index (May 2016) Kai L. Chan, PhD

 

 

言語習得難易度

ディラ国際語学アカデミーがまとめた調査によると、比較的易しい言語に該当するのが韓国語とスペイン語でした。韓国語がカテゴリーIに分類されているので最も易しい言語と言えそうです。カテゴリーIIに属するスペイン語・中国語も比較的取得しやすい言語になるでしょう。

 

フランス語・ドイツ語はカテゴリーIIIに属しています。おそらくイタリア語もこの位置にあるはずです。ロシア語は最も難しいカテゴリーという結果になりました。

日本人 言語習得難易度

 引用:ディラ国際語学アカデミー

 

 

言語間の距離

www.visualcapitalist.com

 

英語圏 言語の難易度

引用:Language Difficulty Ranking

 

英語からの距離(英語ネイティブの学習必要時間)

  • カテゴリー1:23~24週(575~600時間)フランス語、イタリア語、スペイン語
  • カテゴリー2:30週(750時間)ドイツ語
  • カテゴリー3:36週(900時間)ー
  • カテゴリー4:44週(1100時間)ロシア語
  • カテゴリー5:88週(2200時間)中国語、韓国語

 

引用:Language Difficulty Rankingから抜粋

 

言語間の距離という言葉をご存知でしょうか?なんとなく言語と言語の距離というイメージで大丈夫です。例えば、英語とスペイン語は距離が近く、英語と日本語は距離が遠いとかそんな感じのイメージです。

 

英語ネイティブにとって日本語は難しい言語だと聞きますが、本当でしょうか?言語間のマップを見ると、日本語がカテゴリーVに分類されており、勉強の学習時間は2,200時間も必要になっています。これは、カテゴリーⅠの勉強時間の3倍以上となります。やはり、英語圏の人にとって日本語は習得に時間のかかる言語だと言えるでしょう。

 

一方で、フランス語やイタリア語は英語と密接に関連した言語なので、英語圏の人にとっては比較的短時間で簡単に習得しやすい言語で、習得までの時間もぐっと短くなります。

 

語族の分類

 

語族の分類

 引用:Lexical Distance Among the Languages of Europe,Teresa Elms 2008

 

ヨーロッパの言語の語彙の類似性に着眼して作られたのが「Lexical Distance」と呼ばれるチャートです。上記の写真は、1999年に執筆された「Metatheory of Linguistics」をTeresa Elms 氏が2008年にチャート化したものです。それぞれの丸の大きさは、その言語を話す人口の大きさを示します。同じ言語グループに属している言語は、同じ色が塗られています。また、線が細くなれば語彙の類似性が少なくなります。

 

英語が流暢な人はこの図が参考になるかもしれません。効率的に学びたいのであれば、同じゲルマン語系に属しているドイツが良さそうです。ロマンス語系のフランス語を習得するのも悪くなさそうです。その後のスペイン語とイタリア語の習得が楽になりそうです。ロシア語は類似性という点では離れていますが、新しいスラブ語系統の言葉を取得できるのは魅力的かもしれません。

 

  • ゲルマン語派:英語、ドイツ語
  • ラテン語派:フランス語、イタリア語、スペイン語
  • スラブ語派:ロシア語

  

形態的類型論

言語を形態的特徴で分類してみると、それぞれの特徴がみえてきます。

 

膠着語

膠着語とは、「が」や「は」などを接着剤のようにくっつけて文章を組み立てる言語です。代表的なあのが日本語や韓国語です。形態的類型にしたがえば、韓国語が一番易しい言語と言えるでしょう。

膠着語

その他の膠着語

 

屈折語

屈折語とは、単語の語形を変化させて文章を組み立てる言語です。英語やラテン語が代表的な屈折語です。スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語すべて日本語にはない語形の変化があります。

 

屈折語における語形変化

  • ディクレンション:名詞および形容詞の変化
  • コンジュゲーション:主語の人称や数、文法的機能に合わせた動詞の変化

引用:フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』屈折語

  

ディクレンションの例(スペイン語の形容詞の性による変化)

   白い 薄い 短い 長い  太った
blanco fino corto largo gordo
blanca fina corta larga gorda    

 

スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語を勉強する際には、単数や複数形あるいは性別によって名詞や形容詞が変化することを頭に入れる必要があります。

 

コンジュゲーションの例(スペイン語の動詞の変化)

  一人称 二人称 三人称
comer(食べる) como comes come
vivir(住む) vivo vives vive

 

コンジュゲーションは英語学習経験者には馴染みがあるはずです。動詞が主語によって変化する( I am, She is, We are )のは感覚的に理解できるかもしれません。

 

孤立語

単語の形は変化せず、単語を並べる順番で文章が決まる語です。語順が重要になります。孤立語の特徴としては、前置詞が多くなります。性別や数によっても、基本的には語形は変化しません。中国語が代表的な孤立語となります。語形変化を覚える必要がない点では、中国語は暗記の負担が他の言語より少ないと言えます。

 

その他の孤立語

 

第二外国語の特徴と比較

7つの外国語をこれまでの分析を活かして、比較していきたいと思います。6つの指標を使って、それぞれの言語の実用性と需要を考えていきます。第二外国語を選択する際にぜひ活用してみてください。

 

言語の実用性・需要の比較項目

  • 話者数:母語話者・第二言語話者数
  • 言語パワー:言語のパワーランキンング
  • 難易度:言語の習得難易度(日本人)
  • 英語からの距離:言語間の距離
  • 検定受験トレンド:各検定試験の受験者数の推移
  • 希少性:各検定試験の受験者数

 

スペイン語

スペイン語

スペイン語の実用性・需要

スペイン語は国連の6つの公用語(他は英語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語) の一つで世界的に重要な言語の一つです。スペインだけではなく、中央アメリカ・南アメリカの地域で公用語とされています。

 

話者数:★★★★☆

言語パワー:★★★★☆

難易度:★★★☆☆

英語からの距離:短い

検定受験トレンド:不明(スペイン語検定非公表)

希少性:★★★☆☆

  

公用語の国

   

スペイン語の特徴

スペイン語の特徴

 

スペイン語は比較的発音が易しい言語です。基本的にはローマ字読みで、母音と子音がセットになって発音されます。最大の難所は屈折語の特徴である格変化です。初学者はまず主格人称代名詞を頭に徹底的にたたきこむ必要があります。この主格人称代名詞をあいまいにしてしまうと、動詞の活用を覚える際に困ってしまいます。

 

興味がある方はぜひチャレンジしてみてください↓↓ 

www.sunafuki.com

 

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中国語

中国語

中国語の実用性・需要

国連の6つの公用語(他は英語、フランス語、ロシア語、中国語、アラビア語) の一つで世界的に重要な言語の一つです。2020年の話者数は英語に続いて2番目に多い数になりました。

 

話者数:★★★★★

言語パワー:★★★★★

難易度:★★★☆☆

英語からの距離:長い

検定受験トレンド:低(但し、HSKは高)

希少性:★★☆☆☆

 

公用語の国

 

中国語の特徴

中国語の四声

 

中国語は声調言語と言われ、一つ一つの音声に上げ下げの調子が付いています。例えば、「ma」という音節が同じでも、声調によって意味が全然異なります。声調を無視して学習を進めると、中国語がネイティブに伝わりません。学習のスタート段階では、徹底的に四声を発話できるように訓練する必要があります。

 

少し中国語の会話のリズムを聞いて見たい方はぜひ↓↓ 

www.sunafuki.com

 

 

中国語検定の受験者数推移 
  2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
1級 308 258 265 298 310 336 325 264 284 241 195
準1級 2281 1767 2359 2136 1481 1693 1657 1028 1344 1249 735
2級 8125 7607 9004 7522 5513 5427 5384 4695 4463 4354 2321
3級 16463 15662 18348 14555 10854 9527 9611 9208 8691 7761 4058
4級 14825 14993 18315 12628 8977 8047 8883 8451 8226 7950 3645
準4級 11119 11399 11552 8209 6698 6688 7201 7347 6927 6564 2914
合計 53121 51686 59843 45348 33833 31718 33061 30993 29935 28119 13868

 参考:日本中国語検定協会HPより作成

 

中国語検定の受験者は年間5万人の規模から、4万人・3万人と減少がすすみ、2018年には3万人を割っています。中国語ブームが続いている中で、意外な数字かもしれません。その理由は、中国政府が主宰しているHSKの受験者数の増加があるかもしれません。2020年は新型コロナウイルスの影響で年2回実施になったため、受験者数が例年より少ない数になっています。

 

HSK受験者数推移

引用:HSKホームページ

 

  

フランス語

フランス語

フランス語の実用性・需要


ヨーロッパの古典語であるラテン語源泉とする言語。ヨーロッパや北米の他、歴史的な背景で、アフリカやアジアでも話されています。

 

話者数:★★★☆☆

言語パワー:★★★★☆

難易度:★★★★☆

英語からの距離:短い 

検定受験トレンド:中

希少性:★★★☆☆

 

公用語の国

※大半がフランス語以外の公用語もあり

 

フランス語の特徴

フランス語の特徴


フランス語は屈折語のグループに属するので、ディクレンションによる名詞および形容詞の変化と、コンジュゲーションによる主語の人称や数、文法的機能に合わせた動詞の変化を覚える必要があります。スペイン語同様に動詞の活用をまずは徹底的にマスターする必要があります。

 

フランス語をマスターするもう一つの鍵は発音です。日本人が苦労する、[y] [u] [œ] [Ø] の違いをすごく丁寧に説明してくれています。

 

www.youtube.com

 

実用フランス語技能検定受験者数の推移

フランス語検定の受験者数は2011年に3万人を割り、その後はゆるやかに減少しています。但し、その後の大幅な減少はなく、一定の水準を保っています。2020年は新型コロナウイルスの影響で、春試験が中止になりました。

 

  2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
1級 711 672 705 703 723 752 718 723 655 638 438
準1級 1531 1603 1519 1715 1608 1517 1555 1479 1352 1209 889
2級 4769 4770 4454 4292 4042 3880 3780 3628 3291 3064 1427
準2級 5007 4848 4719 4593 4409 4245 4125 3794 3497 3224 1548
3級 7619 7199 7208 6525 6350 6452 6331 6297 6261 6169 2717
4級 6876 6325 6004 5600 5788 5740 5451 5607 5372 5252 2300
5級 4827 4437 4157 4637 4627 4327 4094 4371 4175 4096 1989
合計 31340 29854 28766 28065 27547 26913 26054 25899 24603 23652 11273

引用:実用フランス語技能検定ホームページより作成

 

ドイツ語

ドイツ語

ドイツ語の実用性・需要


EU公用語の一つで、ドイツ・オーストリアを中心に話されています。英語と同じゲルマン語派に属しています。

 

話者数:★★☆☆☆

言語パワー:★★☆☆☆

難易度:★★★★☆

英語からの距離:短い 

検定受験トレンド:低

希少性:★★★☆☆ 

 

公用語の国

 

ドイツ語の特徴

ドイツ語の特徴

 

ドイツ語で最初に暗記が必要なのが冠詞の格変化です。定冠詞と不定冠詞の暗記量の負担ははスペイン語より多くなりそうです。但し、読み方や文法がとてもロジカルなようで、最初の壁を越えれば比較的取得しやすいという声もあるようです。

 

www.youtube.com

 

ドイツ語技能検定試験の受験者数推移
  2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
1級 256 239 223 270 245 265 275 238 217 219 147
準1級 880 847 829 792 751 753 760 683 583 538 316
2級 2597 2366 2580 2353 2365 2477 2312 2206 2114 1927 755
3級 4181 4028 4187 3875 3755 3985 3771 3641 3388 3190 1087
4級 4714 4350 4456 4232 4019 4166 3728 3575 3473 3362 970
5級 1653 1585 1517 1593 1647 1759 1635 1608 1444 1374 431
合計 14281 13415 13792 13115 12782 13405 12481 11951 11219 10610 3706

 引用:ドイツ語技能検定試験のホームページより作成

 

ドイツ語技能検定の受験者数は2010年より減少が続いています。トレンドとしては下降傾向ですが、一定の水準は保っています。2020年は新型コロナウイルスのため、夏季試験が中止となり一時的に受験者数は減少しています。

 

イタリア語

イタリア語

イタリア語の実用性と需要

話者数:★★☆☆☆

言語パワー:★★☆☆☆

難易度:★★★★☆

英語からの距離:短い 

検定受験トレンド:中

希少性:★★★★☆

 

公用語の国

イタリア語の特徴

イタリア語の特徴

 

イタリア語の母音の基本は日本語の「アイウエオ」と同じです。イタリア語は基本的にアルファベットと同じように読むので英語よりも発音が比較的簡単だと言われているようです。もう一つの特徴が、イタリア語の名詞は接尾辞を付けることによって意味を微妙に変化させることができます。

 

例えば、-one(男性形)という語尾は「増大」という意味を表します。「gatto」=猫、「libro」=本は以下のように意味が変わります。

 

  • gattone=大きい猫
  • librone=大きい本

 

イタリア語について概略を知ることができます↓↓ 

www.youtube.com

 

 

イタリア語検定受験者数推移

イタリア語検定の受験者は3,400人前後で横ばいに推移しています。他のヨーロッパの言語のフランス語、ドイツ語、スペイン語に比べ受験者数が少ないので、希少性は高いと言えるでしょう。

  

  2017 2018 2019
1級 92 120 128
2級 241 272 257
準2級 462 507 475
3級 835 815 859
4級 948 985 985
5級 688 743 722
合計 3266 3442 3426

引用:実用イタリア語検定試験ホームページより作成 

ロシア語

ロシア語

ロシア語の実用性・需要 

ロシア以外でロシア語を公用語に定めている国は、カザフスタンキルギスベラルーシの3か国となっています。その他にも、ウクライナラトビアなどロシア語が通じやすい国が10以上あります。

 

話者数:★★★☆☆

言語パワー:★★☆☆☆

難易度:★★★★★

英語からの距離:中 

検定受験トレンド:中

希少性:★★★★★

 

公用語の国

 

ロシア語が通じる国

引用:wikipedia Russian language

  

ロシア語は2020年の最も話されている言語ランキングで8位となったスラブ語派の言葉です。また、インターネットで 2番目に普及している言語だと分類した調査結果もあります。ロシア語検定の受験者数も少なく日本では希少性の高い言語と言えるでしょう。

 

ウェブサイトの言語の使用統計と市場シェアのランキング

w3techs.com

  

ロシア語の特徴

ロシア語の特徴

 

ロシア語の最大の特徴は、ローマ字ではなくキリル文字を使用する点でしょう。いくつかの文字はローマ字と同じ見た目をしていますが、発音が全く異なる文字もあります。さらに、名詞は6つの格と2つの数(単数・複数)によって変化するなど、文法も手強い言語となっています。

 

こちらでロシア語の文字を学習できます↓↓

www.youtube.com

 

ロシア語検定能力試験受験者数の推移 
  2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
1級 50 48 35 51 37 42 56 62 60 16
2級 133 150 147 161 151 154 154 166 167 39
3級 342 365 357 384 404 472 440 440 452 393
4級 390 368 362 440 439 500 491 466 513 336
合計 915 931 901 1036 1031 1168 1141 1134 1192 784

引用: ロシア語検定能力試験のホームページより作成

 

ロシア語検定の受験者数は2010年からゆるやかに増えていましたが、2019年に一時的に減少していました。年間1,000人程度の受験者しかいないので、かなり希少性が高いと言えるでしょう。

 

韓国語

韓国語

韓国語の実用性・需要

韓国語は主に韓国と北朝鮮で話され、7,500万人前後が使用している言語。また、韓国語を話すコミュニティも世界中に幅広くあります。

 

話者数:★★☆☆☆

言語パワー:★★☆☆☆

難易度:★★☆☆☆

英語からの距離:長い

検定受験トレンド:高

希少性:★★★☆☆

 

公用語の国

 

韓国語の特徴

韓国語の特徴

 

韓国語の最大の特徴は、ハングルを使用している点でしょう。ハングルをマスターすれば、韓国語は日本語と同じ膠着語なので比較的苦労せずに学習を進めることができるはずです。

 

ハングルの特徴

  • 1字が1音素を表す音素文字
  • 母音は10個の基本母音字と11個の合成母音字で構成
  • 子音は14個の基本子音字と5個の合成小音字で構成
  • 母音字は陰陽説に基づいて天、地、人を基本に作られた

 

ハングルの読み方を易しく教えてくれます↓↓

www.youtube.com


 

ハングル能力検定試験の受験者数の推移

ハングル能力検定試験の受験者数は2017年から微増で推移しています。ハングル文字ということで学習のハードルが高そうですが、韓流ブームや同じアジアという親近感から受験者数が増加しているのかもしれません。

 

  2017 2018 2019
合計 16506 16992 17660

 引用:ハングル能力検定試験

 

 

(参考)

[入門駒場ライフ] 第二外国語について|受験生・新入生応援サイト2021

Ethnologue|What are the top 200 most spoken languages?

wikipedia| List of languages by total number of speakers

POWER LANGUAGE INDEX|Which are the world’s most influential languages?

ディラ国際語学アカデミー|言語によって、異なる効果的な研修方針

visualcapitalist|Map: Language Difficulty Ranking For English Speakers

europeanlanguagecentre|Language Difficulty Ranking

elms|Lexical Distance Among the Languages of Europe 

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』| 屈折語

日本中国語検定協会| 結果

HSK|日本でのHSK受験者数の推移

Le Coach De Français |フランス語発音講座⓵・ [y] [u] [œ] [Ø] の違い

実用フランス語技能検定|出願者数推移

Life of Elina|ドイツ語は英語より簡単!?

ドイツ語技能検定試験|年度別結果比較

イタリア攻略ちゃんねる|イタリア語のアルファベットと発音 

実用イタリア語検定試験|検定概要

Wikipedia |Russian language

W3techs|Usage statistics of content languages for websites

あしや|アシヤのロシア語講座☆ロシア語のアルファベット!☆

ロシア語検定能力試験|過去の結果

わかにゃん |数分で 誰でも ハングル (韓国語) が読めるようになる動画 。 

ハングル能力検定協会|検定試験について