元国語教師が「言語」と「英語」を考えるブログ

「言葉」との向き合い方、 英語学習、スペイン語、中国語、マーケティング、ポジティブ心理学について考えていきます!

IELTS試験とは? 申し込み方法や対策を丁寧に解説 難易度やスコアアップの秘訣とは!?

はじめに

IELTS

今回はIELTS試験を丁寧に解説していきます。IELTS試験の申し込み方法や対策を丁寧に解説してきます。難易度やスコアアップの秘訣も考えていきます。スコアアップの秘訣は各パートごとに説明してきます。IELTS試験は海外大学院留学に必要テストということもあり、年々需要が高まっています。4技能をバランスよく測ることができるので、自分の英語力を知りたいという方にもおすすめのテストです。

 

 

参考文献

IELTSとは?

IELTS試験

www.youtube.com

IELTS は、International English Language Testing Systemの略称で、英語圏での留学や就労・移住のために受験者の英語力を総合的に測る試験です。世界で年間受験者数が380万人を超える、世界的に認知度の高い英語技能テストです。

 

IELTSは言語研究機関であるIDP:IELTS Australia、Cambridge Assessment English、British Councilの3団体が共同開発したもので、テスト内容が国、性別、テストを受ける場所などで差が出ないよう、世界の専門家によって作成されています。

 

The International English Language Testing System (IELTS) measures the language proficiency of people who want to study or work where English is used as a language of communication. It uses a nine-band scale to clearly identify levels of proficiency, from non-user (band score 1) through to expert (band score 9).

 

IELTS スコア換算

引用:文部科学省

 

 

申し込み方法

申し込み方法

 

  • 日本英語検定協会のIELTSの公式ホームページにアクセス
  • IELTS IDの取得
  • 新規受験登録

 

申し込み方法、日本英語検定のIELTSの公式WEBサイトにまずアクセスします。

 

次に、IELTSのIDを取得します。但し、登録には必ずパスポートが必要になります。

 

新規受験登録の方法は以下の4ステップです。

 

  1. 入力
  2. お支払い
  3. 確認
  4. 完了

 

STEP1の入力内容は、まず希望受験地を選択します。2日間に分けて実施される場合(2DAY)と、1日で完結する(1DAY)2方式から選択できます。1日で完結する方式が人気となっていますが、試験は長丁場ですので学生や時間に余裕がある方は2dayの受験がおすすめです。

 

申し込み方法

 

IELTSは全国16都市で、ほぼ毎週実施されています。ただし、実施会場は試験日により若干異なります。下記の都市から受験地を選ぶことができます。

 

IELTS公式 東京テストセンター:札幌 仙台 埼玉 東京 横浜 長野 金沢 静岡

IELTS公式 大阪テストセンター:名古屋 京都 大阪 神戸 岡山 広島 福岡 熊本

 

IELTS日程

 

 

試験概要・受験料金

 

IELTS試験概要

 引用:日本英語検定協会

 

IELTSは、受験者の目的によって「アカデミック」と「ジェネラル」の2つのモジュールに分かれています。英語で必要とされる4技能(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)全てを測定するテストなのは共通です。テスト結果は、0から9までのスコアで評価され、各技能にも同じようにスコアが与えれます。

 

受験料:25,380円(税込み)

 

今回のブログでは、大学院留学などに必要とされる「アカデミック」を中心に紹介していきます。試験のフォーマットはIELTSの公式ホームページでチェックすることができます。

 

www.ielts.org

 

 必要スコア

必要スコア

 

イギリス

イギリスの大学では、大学プログラムにIELTS6.0~7.0、大学院のプログラムにIELTS6.5~7.5のスコアが求められているようです。オックスフォード大学では、必要な最低スコアは大学プログラムではIELTS7.0、大学院のプログラムではIELTS7.5と定められています。

 

www.ox.ac.uk

 

オーストラリア

オーストラリアの大学プログラムではIELTS6.5、大学院のプログラムではIELTS6.5~7.0が求められます。オーストラリアではIELTSのスコアが幅広く利用されている国のひとつです。そのため、語学学校ではIELTSのスコアアップを目的とした多彩なコースが開かれています。

 

www.ieltsasia.org

 

試験パートと対策

試験対策

 

リスニング対策

セクション 時間 形式 設問数
1 6~8分 日常会話 10
2 6~8分 状況説明 10
3 6~8分 アカデミックな会話 10
4 6~8分 アカデミックな説明 10
転記 10分 答えを解答用紙に書き写す

 

セクション1は、2〜3人の電話でのやり取りが一般的で、電話番号や時間、名前や住所などを問われることが多いです。セクション2は、1人の話し手により、日常生活に関わる説明が読まれる。それを聞きながら穴埋めや、短い質問に答えていきます。

 

セクション3は、2〜4人が研修や学校での場面で話された内容に対して、穴埋めや、短い質問に答えていきます。最後のセクション4は、1人の話し手により、研修や学校での場面が説明されるほか、ニュースについても話や講義形式で出題されることもあります。

 

先に問題に目を通す

リスニングテストが始まる前に、案内音声によって問題をチェックする時間が与えられます。この時間にあらかじめ各セクションの問題をざっと目を通します。大切だと思うキーワードがあれば、下線を引いておきましょう。

 

セクション1、2、3は前半と後半に分かれているので、後半の音声が流れる前に残りのパートにもざっと目を通しましょう。セクション4は中盤に区切りがないので、聞き始める前に大まかな内容を予測する必要があります。

 

  • どのような人物が話しているのか?
  • どこで話しているのか?
  • なぜ話しているのか?
  • 誰に向けて話しているのか?

 

メモを取りながら聞く

ILETSリスニングのスコアアップのカギは、いかに上手にメモを書けるかにかかっています。流れてくる音声の内容はすぐに書き写さないと、すぐに忘れてしまいます。それを防ぐために、音声を聞きながら簡単なメモを残していく必要があります。

 

メモはきれいに書く必要はありません。自分が理解可能な形で残せば良いので、記号や省略した形で残すことをおすすめします。

 

  • 数字はアラビア数字:twelve→12
  • 論理関係:+、-、=、→

 

話の流れを意識

各セクション内では問題は音声の流れる順番に配置されているので、一つの問題に全神経を注ぐのではなく、全体の流れを意識しながら問題を解くことが大切です。実は、ある特定の問題を聞き流してしまうことがよくあります。全体の概要が頭に入っていないと、自分がどの部分を聞いているのか分からず、全滅してしまうことがあります。それを防ぐために全体を俯瞰してリスニングする意識をもちましょう。

 

メリハリを付けて音声を聞く態度も大切になります。各セクション内では、設問に関係のない話も続きますが、そこで油断してはいけません。次に大切な話題や情報が来るはずなので、話の話題転換になる言葉が出てこないか注意しましょう。

 

  • Now, let’s move on to..
  • Okay, let’s turn to the question of..

 

リーディング

試験パート

セクション 時間配分 形式 設問数
1 15分 750~900語(難易度:易) 13~14
2 20分 750~900語(難易度:中) 13~14
3 25分 750~900語(難易度:難) 13~14

 

IELTSのリーディング問題は比較的長い文章を3題解いていくことになります。難易度はセクション1、2、3に進むにつれて難しくなっていきます。できるだけ最後のセクションに時間を使えるようにしましょう。本文は本、学会誌、新聞などから引用されているので、テーマも多岐にわたります。

 

  • 記事
  • コラム
  • 主論文
  • 社説
  • 技術文書

  

タイムマネージメント

IETLSリーディングでスコアアップをするためのポイントはタイムマネージメントです。いかに効率よく全問を解くのかが重要です。じっくり本文を読んで丁寧に内容を理解する時間はありません。設問も1、2、3と徐々に難しくなるので、前半の問題に時間をかけてしまうのはだめです。

 

できそうな問題から解く、あるいは難しい問題は諦めるなどの取捨選択が必要になってきます。日ごろから時間を測って問題を解く習慣を付けると良いでしょう。

 

スキミング・スキャンニング

前述の通り、3つのパッセージを熟読している時間はありません。そこで、斜め読みの「スキミング」と情報探しの「スキャンニング」の技術を身に付ける必要があります。この二つの技術をマスターすると、格段に英文を読むスピードが上がります。

 

スキミング(Skimming)は本文の要点(言いたいこと)をすくいながら読むテクニックです。例えば、雑誌や新聞でもリード文だけを読んで、本文の要旨をつかむ技術と同じことです。英文のパラグラフでは、段落の最初の1文と最後の一文に大切なことが書かれています。各パッセージを読み始めるときは、各段落の最初の一文と最後の一文に線を引きながら、全体の概要を把握してみましょう。

 

スキャンニング(scanning)は本文の中から、探している特定の数字や事実などの情報を素早く探し出す技術です。最初に設問を読んで、どんな情報を探すべきなのか頭に入れて、特定の数字や人物の名前などを意識して本文を捜索していきます。

 

ライティング

セクション 時間配分 形式
1 20分 150語のエッセイ
2 40分 250語のエッセイ

 

IELTSのライティングは2種類のタスクが出題されます。エッセイは手書きで、罫線入りの解答用紙に書き込んでいきます。欧米の大学の課題に提出できるエッセイ力が求められます。それぞれのタスクで求められるスキルは異なるので注意が必要です。

 

タスク1は、客観的に事実を述べながら説明する力が試されます。グラフや表を見て、そこから読み取った情報を正しく説明する力が求められます。タスク2は、自分の意見を論理的に相手に伝える力が必要になります。与えられたトピックに対して、自分の意見を明確に示し、読み手を納得させるように英文を組みたてる力が必要になります。

 

採点基準を知ること

IELTSライティングの対策は、まず採点基準を知ることから始まります。以下の4つの条件をクリアしないと、高スコアをとることができません。逆を言うと、複雑な表現や高度な構文を使わなくても、ある程度のスコアは獲得できるということです。

 

 

  1. タスク達成度と課題への回答(Task Achievement / Task Response)
  2. 内容の一貫性(Coherence and Cohesion)
  3. 語彙力(Lexical Resource)
  4. 文法の知識と正確さ(Grammatical Range and Accuracy)

 

採点基準を満たすためのテクニック 
  • 読みやすい字で書く
  • パラグラフの区切りを明確にする
  • 同じ表現を何度も使わない
  • 一人称を使わない
  • ラテン語語源の動詞を使う

 

スピーキング

セクション 時間配分 形式
1 4~5分 一般的な話題に関する簡単質疑応答
2 3~4分 与えられた話題についてトーク
3 4~5分 パート2に関連した議論

 

スピーキングは、実際にテストをする試験官と録音されたインタビューを別のIELTS試験官が評価する方式です。以下の4つの基準をもとに採点が出されます。

 

  • 流暢さと一貫性(Fluency and Coherence
  • 語彙力(Lexical Resource)
  • 文法の知識と精度(Grammatical Range and Accuracy)
  • 発音(Pronunciation)

 

過去・現在・未来について自分を語れるように準備する

試験管は受験生の現在の状態だけではなく、過去の経験や将来の目標なども質問します。自分を表現する際には、正しい時制を使えるように注意が必要です。

 

沈黙しないようにする

IELTSスピーキングは実際に試験官を目の前に行うため最初は緊張してしまいます。普段から実践できる環境を作り、本番に備えるようにしましょう。もし分からない表現があったら「Can you say that again?(もう一度言ってください)」と言っても大丈夫です。