元国語教師が「言語」と「英語」を考えるブログ

私の「言葉」との向き合い方、 IELTS対策の参考書、英語学習のテキストなどを紹介しています!

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5 STEPアクティブ・リーディング―単語・聴解・読解・音読・確認 「わかる」から「できる」ことを目指す、英語学習者は必須のテキスト

 

 

筆者の警鐘

このテキストは、単に大学受験を突破することや学校で英語の点数を上げるために書かれたものではありません。「英語を読むということは、意味をとることではない。正確に文章の内容をとらえ、意図をよく考え、自ら考えるきっかけにしていこう」という著者のメッセージがあります。

 

なんとなく文章を理解しただけでは、正確に文章を理解できないですし、筆者の意図も考えることはできません。なんとなく文章を読んでいては、そのエッセイを通して何かを考えるきっかけになりません。すぐに、その文章は頭から消えてしまいます。アクティブに英文を読まなければ、インプットしたものをアウトプットきません。つまり、リーディングとスピーキングが有機的に繋がらないのです。

 

 

5STEPアクティブ・リーディングとは

アクティブ・リーディングを中核にして、英語を多面的にトレーニングできるテキストです。下記の5ステップの段階を経ることで、英語の4技能をフル活用し、エッセイが頭に定着していきます。内容理解の下準備、内容を理解、自分のモノにする(intake)、自分で要約するという一連の流れは目新しいものではありません。

 

ですが、英語でそれをやることがどれだけ難しいことか。そのためにどういうトレーニングをすればよいのか。本書は明確なステップと指針を示してくれます。

 

Step1重要語彙のチェック

Step2リスニングで概要をつかむ

Step3詳細なリーディング(アクティブ・リーディング)

Step4音読で英語をintake

Step5確認

 

 

英語を読む二つの態度

私たちが英語の文章を読む態度は二つあると思います。一つは受験英語や検定試験の文章問題です。本文の内容を理解して、設問の意図を考えて、正しい答えを選ぶという態度。

 

もう一つは、小説や雑誌を読んでイメージを膨らませ、知識を蓄える態度。前者の点数を上げるにはどうしたら良いでしょうか?文法の知識、構文の理解、速読のテクニック、語彙の強化などが挙げられると思います。

              

          

文書を読む意義

このテキストを通して文章を読む意義を考えられます。日本語の文章の記事やエッセイでも内容は理解しても、そのほとんどが頭に残っていないと思います。その材料をつかって自分で考え、発表することではじめて頭の中にその情報が残っていくような気がします。その時にはじめて「読むこと」「考えること」が繋がるのではないでしょうか。

 

 

私の反省

英語はコミュニケーションのツールで相手を理解して、それに対して自分の意見を伝えるツール。そこに文章が介されても結局は同じなのだと。こんなに簡単なことを忘れていたと「はっとした」記憶があります。文章の内容を理解すると同時に、著者の意図を読み取り、それに応答し、自分の意見を述べる。そこまでやってコミュニケーションが成り立つのだと。

 

 

最後に

英語でアウトプットする力を伸ばす一番の近道は、インプットの質を高めることではないでしょうか。本書は、インプットの質を高める方法とインプットとアウトプットをどう結びつけるかを、実践的に示してくれます。本書に出会うまでは、アウトプットが「できた」という感触がわかりませんでした。

 

本書を一通り学習して、その感触がどのようなものか少しずつわかるようになってきました。たとえば、「相手の話している内容を理解して、それに対して自分の意見を言えた」とか「新聞記事の議題に対して、説得力のある反論ができた」時は、インプットが「できた」という感触があります。「しっかりインプットとして、はじめてアウトプットできるのか!」と当たり前のことかもしれませんが、本書に出会ってよかったです。