元国語教師が「言語」と「英語」を考えるブログ

「言葉」との向き合い方、 英語学習、スペイン語、マーケティング、ポジティブ心理学について考えていきます!

【IELTS・TOEFL共通】英語リプロダクション トレーニング 短期間で飛躍的に話せるようになる!

通訳メソッド4STEP方式

この本は比較的短時間で、英語を自分の力で生み出すことができるようなる実践的なトレーニングブックです。

 

まずは、日本語でよく使う表現を短い節単位で瞬時にレスポンスできるようにしていきます。例えば、「この前の夜」「飲みに行く」は日本語で頻出の表現で、よくみなせんが使う表現かと思います。それぞれ英語で、「the other night」「go out for a drink」と訳されます。そして、日本語訳を見ながら英語で瞬時にレスポンスする。そうすると、今度は「この前の夜、友達と飲みに行った」とクイックレスポンスできるようになります。

 

その後は、シャドーイング&リピーティングで知識を定着させ、最終的には漫画のような絵を見ながら、自分で英語をリプロダクションすることを目指します。以下が、著者が通訳メソッドから必要な訓練を圧縮した4STEP方式です。

 

           STEP 1 クイック・レスポンス

   STEP 2 シャドーイング&リピーティング

   STEP 3 サイト・トランスレーションで

           STEP 4 リプロダクション

 

 

異文化コミュニケーションの集大成

本書の最大の売りは、独学でかなりの程度まで「話せる英語」を身につけることができるという仕組みです。STEP 3までこなせば、「話せる英語」の基礎体力は身に付きます。STEP 4は漫画を見ながら、自分で英語を組み立てるといくトレーニングだが、これも始めての感覚で楽しいです。

 

よく考えてみれば、何かの状況を伝えたいとか、事のいきさつを伝えたとか、私たちのコミュニケーションの大半はこの状況・情景を共用することかもしれません。その共有した部分を前提に、意見が交わされると思います。英語学習者が異文化の人とコミュニケーションを交わすうえで、STEP 4の担う役割は大きいと思います。小倉慶郎氏の異文化コミュニケーションの強い思い入れが、STEP 4に凝縮されています。

 

 

ヘレン・ケラーからのメッセージ

ちなみに著者の小倉慶郎氏は日本英語コミュニケーション学会理事を務め、異文化コミュニケーションについてもかなり見識が深いようです。同氏が翻訳した「奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝」は私の好きな著書の一つです。

 

「ことばの世界」に目覚めることが、彼女にとってどれだけ大きい出来事だったのでしょうか。はじめて言葉や文字と出会った喜びは、とてつもないものだったのでしょうか。そういう気持ちを私たちはもう感じることができないでしょうか。

 

「ことば」が人間にとって、どれだけ大切で生きる希望を与えるかを感じとったからこそ、私は言葉がすきで、今でも言葉の勉強をするのがすきなのだと思います。「ことば」の魅力を再確認したい方は、ぜひ英語学習が行き詰ったときに、「奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝」を手にとっていただきたい。

 

 

まとめ

 本書は、英語を自分の力で生み出すことができるようなる実践的なトレーニングブックでした。ステップごとに取り組むトレーニングが異なり、飽きることなく続けられます。少しずつ自分で英語をアウトプットできるようになると、不思議と楽しくなります。あまり勉強だと思わずに、気楽にトレーニングすることをオススメします。